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被災地にて~いわき市豊間地区

昨日、4月5日いわき市の豊間地区に出向きました。
いわき市も海岸沿いはいわゆる壊滅状態。小さな地域でのボランティアは
遅れているという事で急な話だけれどちょっと一緒に行ってもらえないだろうかと
言う声掛けを戴き何が出来るのかもわからない状態でしたが出かけました。

今回は車一台でという少人数であること、これから長い先も支援していくという心
で臨んでほしいという言葉に私の気持ちは一致しました。

開通したばかりの北関東道を走っていると栃木の壬生あたりから瓦屋根が損壊し
ブルーシートで覆われているのが多く見られます。
ただその中でも大きな鯉のぼりが泳いでいたり畑に出ている人々を見ると日常は動いているとも
感じます。

いわき市に入る前のPAはいわゆる緊急車両で満車。各地から来ている応援です(消防・自衛隊など)

美しい山あいを抜けていると波打つ道路はあるものの(道路状況はもしかしたら新潟の方が
ダメージがひどかったかも)本当に被災地は近いのだろうかと感じられました。
周辺の人々が動けるのだ!
まずこの事を再確認しました。
報道だけを見ているとついついその中に引きずり込まれ自らが時間をとめてしまいます。

峠を越えると急に汚泥の匂いが車中に入ってきました。道路が開いているものの両脇には
がれきの山と家が建っていた痕跡が続きます。


DSC03384.jpg


3日に入った時にはまだ道はほとんど開いていなかった、そんな風に私を連れて行って下さった方は
驚いて言っていました。わずか三日の間に重機が道をあけそして住民が片付けへの段階に入って行った
という事なのです。

家屋にはこの家を壊すことに同意しますと言う張り紙が無数に張られています。
数日後から解体工事が始まるために昨日は住民の方が多く自宅に戻られていました。

いわき市からのボランティアもようやく稼働し始めたとのことで全国からのボラを含め
振り分けられています。

持ち主の方の同意を受けながら押し寄せてきた瓦礫と砂を片付けさせていただきましたが
片付けることより何よりも話を伺うことも重要だと感じさせられました。

ある方は平成16年に起きた津波の写真(スマトラ沖地震による津波)を見せて下さりそれが今までで最大だったが・・・と
震災当日の事を話され、またある人は完成間近だったパッチワークの大きな作品が見つかないのだと。
我が家はあっという間に流されて三階部分だけが端に引っ掛かって見つかったと話して下さった方。
初日から遺体捜査を含め奔走しつつも自衛隊の方々に感謝している方

すべての人々の話から前に進まざるを得ない部分と理不尽に止まってしまった時間とのギャップを
感じさせられました。

炊き出しボランティアの希望があると言う事でいくつかの避難所も回らせていただきました。
行政もなかなか細かく行きとどかない部分もあると思いますが皆が情報を共有し日常を過ごす工夫に
進んでいました。

被災地から離れている自分達が今、気になっているのはおそらく救援物資とボランティアかなと思い
書き出してみます。

*救援物資は恐らく足りている。
少なくとも「ありません」と言えば次の日には届いている。
大きな体育館二箇所回ってみたがすでに救援物資が避難所を圧迫しつつある部分も。
物資を送ろうと考えていらっしゃる方はかなりピンポイントにしかもリアルタイムに連絡を取った方が
先方にも迷惑をかけないのではないだろうか。

*住宅
仮設住宅も急ピッチで進められていました。

DSC03386.jpg


いわき市の場合ですが市内の空きアパートを一年無償で貸し出す(被災状況に応じて)という方針を
固めたようです。実際、アパートが決まったと話して下さった方がいました。
先にも書きましたが周辺は日常生活を送っています。地域にもよると思いますが遠方に避難してくる
より安心だと感じました。なぜならば地元に近い方がすべての情報(補償を含め)が近いからです。



*炊き出しを考えている方
日中は仕事や自宅のあった場所に訪れている人が多い
出来れば夜が嬉しいとのこと。その際には地元社協などが窓口になっているので必ず連絡をして
出向きたい。

*医療の整備
これは遠方からではどうにもならない部分がある
日々の投薬を受けたい高齢者が数多くいる。
医療スタッフも多数入っているとのことだが残念ながらすべてに対応しきれないのが現状。
避難されているかたは足さえあれば(つまり病院に連れて行ってもらえる)自分で行きたいと考え
ている。これから地元行政に早急に対応していただけることを望む

*掃除ボラなど
瓦礫の撤去や自宅の掃除など、これからおそらく必要になってくる。
だが心に土足で押しつけるような形では入ってはいけないと感じた。
あくまでも地元の窓口を確認しつつ継続的にが望ましいのでは

では自分が出来ることやれることは?

時間が経過した時、支援してもらえないのではないだろうかという気持ちを皆さんお持ちだった。
数か月たった時、世の中はおそらく覚えていないだろうと。

支援物資を送るのであれば今ではなく、復興が本格的になった時に必要なものを。

何よりもお金が一番、つまり最終的には税金かな、友人とはそんな話も出ました。

最後に

ボランティアにはいわき市内の若い方が多数入っていました。
「原発不安があって家から出られませんでした。ようやくボラの声もかかったんです」
「大学は25日からの予定ですが正直原発があるのでわかりません。ただ地元からはたくさんの人が働きに行っているし・・・」

やはり原発問題が収束しない限り厳しい状況であることは間違いないのでしょう。

これは周辺に住む方だけの問題ではないと思っています。
全国に原子力発電があり処理場がある。

すべての人がこれからどの道を選んでいくのか考える、考えねばならない問題なのだとも。
原発やむなしでも、原発賛成でも、原発反対でも。


昨日はいわき市内の小・中学校で入学式でした。
黄色いカバーのランドセル、真新しい中学の制服に身を包んだ姿はほっとさせられました。
時代を紡ぐためにも考えて行きたいと思った一日です。




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【 2011/04/07 (Thu) 】 豊間にて | TB(-) | CM(4)
盗難について
ハナヅルソウさんおはようございます

私が入った地域での情報のみですが。
盗難はあります。

私がお手伝いさせていただいたお宅も「一昨日、二階にあった新しい42型のテレビを持っていかれてしまったんだよ」と。少し前からそういう噂はあったらしいのですが何しろカギがかけられない状態。入れないようには努力したものの…と言うお話でした。道が抜けたことが逆にあだになってしまったのだろうかとも。火事場泥棒とはよく言ったもので話をうかがいながらどうしようもない怒りがこみ上げてきました。

暴行に関してはどうかな?といった雰囲気です。
避難されている方の疲労は色濃く感じました。
「無い事に皆さん慣れてきた。何とか現状を打開しようと考えていますが先の見通しはまだ立っていません」と苦しそうにおっしゃる市の担当の方。

福島は原発というまだクリアできていない問題が大きくのしかかっています。私達にできるのは間違った情報を流布することなく受け止めることなのかもしれないと思いました。
他の土地からボラに来て「ここは放射能大丈夫ですか?」と聞く人も少なからずいると言う話も。
放射能が怖いのは誰も同じですが押しかけボラに来ておきながらなんという事、、、とそれにも怒りを覚えました。

それから被災地を見るために、、、と言うのは確かにありそうです。
でもそれによって渋滞、、、と言うよりはマスコミではないかと。私が行った時もカメラマンが朝からいましたが皆さんのアレルギーはものすごいものでした。
善意ある報道もあると信じていますがそうでないものが多いということでしょうか。
【 2011/04/10 】 [ 編集 ]
NoTitle
ほとんど報道されていないのではっきりしたことは分かりませんが、被災地での犯罪(盗難や暴行など)の状況も気になります。

それから、被災地見物に出掛ける車で道路渋滞することがあると聞きました。
これが本当ならとんでもないことです。
なんと悲しいことでしょう・・・
 
【 2011/04/10 】 [ 編集 ]
現地の力。
ハナヅルソウさん
そうでしたか、縁のある土地なのですね・・・

確かに前回に比べればと思うしかないのでしょうがお手伝いさせていただいたお宅も、もう住まないと、住めないのだと話していらっしゃいました。行政の家屋査定と保険会社の査定が違っている場合はどうするかなど、事務処理を含め、積載している問題は多いようです。弟さんのお宅もしばらくは落ち着かない日々ですね。それでも入居されている方がご無事で何よりでした。

ただ、皆さんの前に進む力がものすごい。こういう時に自然にできる役割に従って動いているようでした。もう少し時間が経過するとまた次の問題。。。。そうやって前に進んでいくのだと思えます。また花いっぱいの街になる日を思い描き出向いていこうと思います。

周辺の町並みが全く変わらない風景だったことに安心しました(周囲が支える力になれるはず)
【 2011/04/08 】 [ 編集 ]
NoTitle
お疲れさまでした。
状況をお伝えいただき、ありがとうございます。

弟の持ち家がいわき市にありまして、今回の震災で半壊しました。
人に貸している家屋なので都内の弟の家族は問題なく、また、お住まいのご家族も無事だったことが幸いです。

ただ、この程度の被害であっても、この先、とても厄介なのですから、もっと大きな被害に遭った方たちのことを思うと心が痛いです。
【 2011/04/08 】 [ 編集 ]
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